ぶりぶーです。LaTeXでどこかからコードをコピペしてきてコンパイルすると、次のような、よくわからないエラーが出ることがありますね。
! LaTeX Error: File `○○.sty' not found.
今回は、このエラーを解消します!
想定環境
- Windows11
- VS Code
- TeX Live 2023
エラー内容
! LaTeX Error: File `○○.sty' not found.
このエラーが発生すると、コンパイルが停止してしまいます。よくわからないエラーでストップしてしまうのは非常に困ります。まずは、エラーの内容を確認してから対処することにします。
エラー文や、LaTeXのコンパイルの状況は、「Ctrl」+「Shift」+「U」で「出力」のパネルを表示させると見ることができます(表示タブからも呼び出せます)。もし出ていない場合は一度「出力」を立ち上げて、常時見えるようにしておくと良いでしょう。
さて、エラーを直訳すると、「○○.styが見つからない」とのことです。styファイルとは、簡単に言うとパッケージを定義するファイルです。通常、パッケージをダウンロードすると、styファイルも一緒にダウンロードされます。
つまり、ダウンロードしていないパッケージを呼び出そうとしていることが原因なので、対応するパッケージをダウンロードすれば良いのです!
パッケージのダウンロード
せっかくなので、パッケージのダウンロード方法も書いておきます。
TeX Live Shellでのダウンロード
- エラー文中の「○○.sty」をメモ
- 「Windowsキー」+「S」で検索窓を開き、「tlshell」と検索して「TeX Live Shell」を起動
- 「パッケージリスト」の「状態」の「未インストール」を選択
- 読み込み画面を閉じて、「検索」に先ほどのstyファイル名「○○」を入力して検索
- 下の欄から該当のパッケージを選択し、「選択項目をインストール」をクリック
以上の操作後にもう一度LaTeXファイルを実行すると、無事にパッケージが読み込まれて正常終了するはずです!
パッケージが見つからない場合
パッケージによっては、以上の方法で見つからないことがあるようです。そんな時は、CTANのサイトからダウロードしてみましょう。
CTAN: Comprehensive TeX Archive Network
検索窓からパッケージを検索し、目的のものをダウンロードします。
その後、ダウンロードしたzipフォルダを解凍し、インストールガイドが入っていればそれに従います。
なければ、styファイルを、Cフォルダ内のどこかにある「texlive/texmf-local/tex/latex/local」の中に入れればOKです。