VS Codeの拡張機能でスライドをMarkdown記法で作成できる「Marp」。今回は、mdファイルを他ファイルに出力するカンタンな方法について書いてました!
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Marpとは?という方に。
実際に作ってみた話。環境構築もしています。
注意
環境
まず環境はWindowsで、VS Codeによる環境構築が済んでいるものとします。
出力方法
出力にはいくつか方法があるようです。試しにググるとコマンドプロントから実行する方法が出てきたりします*1。VS Codeで環境構築している場合はもっと簡単に出力することができます。
方法
- 出力させたいmdファイルを開く。
- 「Ctrl」+「Shift」+「P」でコマンドパレットを開き、「Marp: Export Slide Deck...」を探します。
- エクスプローラーが開かれるので、場所とファイル名を指定して、「ファイルの種類」を任意のモノに選択します。
筆者の環境では、
- PDF(*.pdf)
- PowerPoint(*.pptx)
- HTML(*.html)
- PNG(*.png、サムネイル用、1ページ目のみ)
- JPEG (*.jpg, .*jpeg、サムネイル用、1ページ目のみ)
の5種類からフォーマットを選択できました。
PowerPoint形式で出力した場合、PowerPointで編集することはほぼできないです。各スライドがそれぞれ1枚の画像のようになってしまい、例えば文字を移動させるといった個々の要素を直接編集することができなくなります。
なお、PNGとJPEGはサムネイル用のため、1ページ目のみが出力されるようです。
プレゼン方法
Adobe Reader、Acrobatではフルスクリーンモードを用いることでスライドを全画面に表示して、スライド送りなど基本的なことができるようです。
他にも、スライドを資料として配布する際や、他社との共有の際にもPDF出力は使えますね。
PowerPoint
「F5」キーで即刻発表できます。
発表時には、ノートに書いておいた原稿を読めたり、経過時間が表示されたりする発表者モードが使えます。
ただし、編集がほとんどできません。バージョン管理の観点として、アニメなど複雑な編集以外はMarpで完結させると良いと思います。
HTML
発表時に使う形態としては珍しい方かと思います。実は発表できます。Marpから出力した場合はChromeなどのブラウザで開くだけでプレゼンができます。
「F」キー押下でフルスクリーンになります。
「P」キー押下で経過時間などが表示されるプレゼンタ―ビューを開けます。
以上です!Marpでよいサクサクプレゼンライフを。
*1:コマンドプロントを使う方法は、実は別のMarpです。Marp CLI。本記事ではMarp for VS Codeを前提にしています