TeX Liveのアップグレード*1手順をまとめてみました。来年の自分がまた見ることになるか...?
なお、参考にする際は自己責任でお願いします!
(2024/03/19追記)
・TeX Live 2024 は3/13に公開されました!
・2024用に、記事を一部追記修正しました。
年末ではありません!
なぜアップグレード?
毎年自らアップグレードしないと、なんと「TeX Live Shell」が使えなくなります!つまりパッケージの新規追加ができなくなってしまいますね。
TeX Liveを最新の状態にするためにも、アップグレードを行いましょう。
筆者の環境
簡単に示します。参考程度に。
- Windows 11
- TeX Live 2023 → 2024
公式の手順
TeX Users Groupなる団体が出す文書。
読むと、Unix用は(完全ではないとの注意書きの下)詳しい記述があるもののWindowsは新規インストールが推奨されているよう...
よって、旧バージョンをアンインストールして、新バージョンをインストールすれば良いはずです!
新バージョンのインストール
基本的に上記リンクのサイト中の「tl;dr: Windows」に従います。
かなりの時間を要するため(下記の方法だと目安として数十分~数時間ほどか)、時間に余裕のある時に行いましょう。
(2024/3/19追記)
参考までに、筆者ぶりぶーは、2024版のインストールに下記の設定で30分かかりました。
また、今回は必要最小限のインストールを行うことを想定します。インストールが速くて容量が小さいメリットがあります。もし他のパッケージが必要になったら都度インストールできます。
- 必要に応じて、ウイルス対策ソフトを一時的に止めたり、また勝手にスリープにならないようWindowsを設定する。
- インストーラー「install-tl-windows.exe」をダウンロードし、実行する。
- 「Install」を選択後、待つと別のウィンドウに出てくる「高度な設定」を選択する。ここで容量の大きい余分なものを除外する。
- スキーム:今はとりあえず「basic」を選択。最終的には「カスタムスキーム」に勝手になる。
- 追加コレクションの数:「カスタマイズ」を選択。
- 言語:「日本語」、「英語・米語」にチェック。
- ほかのコレクション:すでにチェックが入っているものの他に「LaTeX推奨パッケージ」、「TeX外部プログラム」、必要ならば「plain (La)TeXパッケージ」、「LuaLaTeXパッケージ」などにチェック。
- font/macroの○○ツリーをインストール:2つあるチェックを2つとも外す。説明書が入っているようだが、ググればいいしたいてい使わない。
- TeXworksをインストール:TeXworksというTeX用のエディタを使わないならチェックを外す。筆者はVS Codeを使っているためチェックを外した。
- ただひたすら待つ。
- インストールが完了したらウィンドウを閉じ、ウイルス対策ソフトや自動スリープの設定などを元の状態に戻す。
- 再起動すればOK!
旧バージョンのアンインストール
(2023/11/17追記)
アンインストールはしなくても良いようです。TeX Live - TeX Wiki)
Uninstall TeX Liveがある場合
まずはこっちを試してみます。
- 今現在TeXが起動していないことを確認する。
- 「windowsキー」+「S」➜「uninstall tex live」で検索すると、「Uninstall TeX Live」が出てくるので、選択して起動する。
- 本当に消去するのかを聞かれるので、OKをクリックして待つ。
Uninstall TeX Liveがない場合
前の方法で、なぜかUninstall TeX Liveが存在しない場合があります。その場合は、TeX Liveの入った「C:\texlive」のフォルダを削除したらとりあえず大丈夫だと思います。
以上が更新?手順です。これからも良いTeXライフを!
*1:TeX Liveを更新することをアップグレード、各種パッケージのバージョンアップをアップデートと言うことが多いようです。